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第50話 打ち上げの席にいない人のことを、みんな少しずつ考えてしまう

last update publish date: 2026-09-24 14:39:39

文化祭の打ち上げだというのに、最初の乾杯の前から少しだけ欠けている感じがした。

 それが誰なのかは、そこにいる四人とも、ちゃんと分かっていた。

     ◇

 店は駅前の、よくある学生向けの居酒屋だった。

 明るすぎない照明。

 木目調のテーブル。

 少し狭めの通路。

 制服のまま集まった高校生たちの声で、入口のあたりからすでにわちゃわちゃしている。

 文化祭が終わった週の金曜夕方。

 どのクラスも似たようなものなのだろう。

 同じ学校らしい顔が何組もいて、店員が慣れた様子で席へ案内していく。

「うわ、思ったよりちゃんと打ち上げっぽい」

 鳴海すばるがそう言った時には、もう半分くらいテンションが上がっていた。

 こういう場の空気を吸うだけで少し浮かれるタイプだ。

「打ち上げっぽいって何」

 柊坂真白が呆れたように言う。

「打ち上げなんだから
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